ホテルWi-Fiでつながらない理由

ホテルWi-Fiの問題は、ほとんどがクライアント側ではなく入口にあります。以下の原因でほぼすべてのケースを説明できるので、発生頻度の高い順に上から確認していけば大丈夫です。

キャプティブポータルの認証が終わっていない

Wi-Fiにつないだあと、ブラウザで部屋番号や確認コードを入力する必要があります。認証が完了するまでゲートウェイはポータルページだけを通し、それ以外の通信はすべて遮断します。この状態でクライアントを起動するとハンドシェイクのパケットが捨てられ、ずっと読み込み中のままかタイムアウトになります。正しい順序は、先にブラウザで認証を済ませてから回線に接続することです。ポータルページがプロキシ経由で開けない場合は、いったんプロキシを切ってから試してください。

ポートとプロトコルが制限されている

ホテルによっては80と443だけを通し、UDPは速度制限または破棄します。UDPベースのプロトコルはこうしたネットワークでハンドシェイクに失敗します。Hysteria2とTUICはQUIC上で動くため同じ影響を受けます。標準のHTTPSに偽装するTCP 443のプロトコル(Trojan、VLESS)のほうが接続を確立しやすいです。出張前にTCP 443の設定を1つ用意しておくのが最も手軽な対策です。

DNSの乗っ取りと二重NAT

ホテルのゲートウェイはDNSを自分自身に向けることが多く、名前解決の結果が手元と食い違います。そのためWebページは開けるのにクライアントはつながらない、というずれが起きます。二重NATは、逆方向の接続が必要な機能を無効にします。DNS問い合わせをトンネル経由にし、DNSリークのセルフチェックを1回行えば、面倒な問題の大半は片付きます。

客室の有線ポートとAP分離

ホテルによっては客室の有線ポートとWi-Fiが別のサブネットに属し、機器同士が互いに見えません。同じマシンをWi-Fiから有線に切り替えると、分割トンネルのローカルサブネット判定が働かなくなり、ネットワークを変えた途端に切れることがあります。そうなったらローカルサブネットの設定を確認し直せば、たいていは復旧します。

認証が先、接続は後

ホテルWi-Fiで最も多い失敗は順序を逆にすることです。先にクライアントを起動し、そのあとポータル認証に進むパターンです。ポータルページはプロキシ経由では開けないことが多く、認証も完了しません。この2ステップを入れ替えるだけで、つながらないケースのほとんどは消えます。

出張に必要なデータ容量:旅程別の目安

必要なデータ容量は、旅程の長さ・1日のオンライン時間・ビデオ会議の有無という3つで決まります。1時間あたりの消費量を暗記するより、プラン別の対照表で確認したほうが、購入前に足りるかどうかが分かります。

旅程と使い方 推奨プラン 説明
3〜5日、メール・文書・チャット中心 月額プラン ¥9.9 / 60GB 短期出張で最も多い組み合わせ。容量は開通日を基準に毎月リセット
1〜2週間、毎日ビデオ会議とクラウド文書を使う 月額プラン ¥18 / 250GB 会議と同期ドライブを同時に使うなら余裕あり
長期滞在、大容量ファイル転送とリモートデスクトップ 月額プラン ¥28 / 500GB 単一プランでは最大。回線を日常のネットワークとして使う用途向け
年に数回しか出張しない データパック ¥158 / 300GB から 使い切るまで有効で期限なし。毎月の更新は不要

月額プランの容量は開通日を基準に毎月リセットされ、途中でアップグレードした場合は差額を残り日数で按分します。データパックは使い切るまで有効で期限がなく、出張の数週間に利用が集中する人に向いています。デバイスは台数無制限で、スマホ・ノートPC・タブレットを同時にログインでき、2台目のために追加購入する必要はありません。

購入前にクライアントの通信量統計を見ておくと確実です。典型的な出張日の使用量を記録し、旅程の日数を掛ければ、感覚で見積もるより正確になります。同期ドライブ、OSアップデート、写真バックアップといったバックグラウンド通信は見落としやすいので、出発前にWi-Fi限定か手動同期に設定しておきましょう。

短期出張ならまず最小プランから:¥9.9で60GB、3〜5日のメール・文書・Web閲覧をカバーします。旅程が2週間を超え、毎日ビデオ会議を開くなら、¥18で250GBのプランに切り替えるほうが、予算も余裕も安定します。

海外オフィスソフトは問題なく使えるか

使えるかどうかは、そのソフトが何に敏感かで決まります。4種類に分けて見たほうが、つながるかどうかをひとくくりに聞くよりはるかに役立ちます。

メール・カレンダー・文書

443、993、465のような固定ポートを使うため、回線への要求は最も低いです。本当の落とし穴はDNSで、誤ったエッジノードに解決されると添付ファイルのダウンロード速度が安定しません。DNSをトンネル経由にすれば、こうした問題はほぼ消えます。

ビデオ会議

パケットロスとジッタに最も敏感です。会議ツールは一般にUDPを優先するため、ホテルのネットワークでUDPが制限されると、映像が自動的に低解像度になり、ひどい場合は切断されます。出張中は会議をIEPL専用線や低遅延の中継回線に載せるほうが、クライアントを変えるより効果的です。

コードリポジトリとパッケージマネージャー

リポジトリのクローン、イメージの取得、依存関係のインストールは、いずれも長い接続と大きな通信量を伴うため、途中で切れると厄介です。レジュームに対応したツールは続きから取得できますが、対応していない場合は最初からやり直しになります。出発前に常用のミラーを設定しておけば、待ち時間を半分に減らせます。

社内システム、SSH、リモートデスクトップ

こうした接続に必要なのは帯域ではなく安定性です。社内サブネットを直接接続の分割トンネルに書いておけば、回り道を避けられ、社内ドメインがプロキシ経由で外部アドレスに解決されることも防げます。

ソフトの種類 主な注意点 回線の推奨
メール / カレンダー / 文書 DNS解決、固定ポート 直接接続または中継
ビデオ会議 パケットロス、ジッタ、UDPの可用性 IEPL専用線
コードリポジトリ / パッケージマネージャー 長い接続、スループット 中継または専用線
SSH / リモートデスクトップ / データベース 接続の安定性 IEPL専用線

ブラウザのタブ、同期ドライブ、OSアップデートはバックグラウンドで通信量と接続数を消費し続けます。会議が始まる前にこれらを止めておくほうが、あとからプランをアップグレードするより効果的です。

体感を決めるのは回線の種類であり、クライアントの数ではありません。会議とリモートデスクトップは専用線、リポジトリと文書は中継で十分です。すべての通信を1本の回線に詰め込むのが、出張時に最もよくある性能の無駄遣いです。

出発前のチェックリスト

以下のチェックリストは出発前とチェックイン後の2段構成です。このとおりに進めれば、現地でのトラブルのほとんどを避けられます。

  • ✅ 出発前に端末へクライアントを入れてログインまで済ませる。ホテルの部屋でダウンロードしない
  • ✅ サブスクリプションを読み込んだらノード一覧を一度手動で更新し、回線が見えることを確認する
  • ✅ クライアントにTCP 443の予備設定を用意しておく
  • ✅ DNSをトンネル経由にし、DNSリークのセルフチェックを1回行う
  • ✅ 社内サブネット、NAS、プリンターを直接接続の分割トンネルに書く
  • ✅ スマホ側にもサブスクリプション情報を残し、端末を変えてもすぐ復旧できるようにする
  • ❌ ホテルのポータル認証を終える前にクライアントを起動しない
  • ❌ グローバルモードを既定にしない。現地の銀行やポータルページが開かなくなります
  • ❌ 共用のPCでアカウント管理画面にログインしない

回線とプロトコルの選び方

回線の種類が安定性を、プロトコルがつながるかどうかを決めます。2つを分けて考えれば、選択はぐっと分かりやすくなります。

3種類の回線

  • IEPL専用線:経路が固定で公衆網の出口を通らないため、ピーク時間帯でも変動が小さく、コストは最も高くなります。ビデオ会議やリモートデスクトップに向いています。
  • 中継:入口と出口の間を最適化された経路で通ります。価格と安定性は中程度で、日常の既定回線として適しています。
  • 直接接続:出口ノードにそのままつなぐため、公衆網の状況で品質が変わります。ダウンロードやWeb閲覧など、リアルタイム性をあまり要求しない用途に向いています。

プロトコルの選び方

Shadowsocksは軽量でオーバーヘッドが小さく、VMessはユーザー識別子を持ち多重化に対応します。Trojanは標準のHTTPS通信に偽装するため、443しか通さないネットワークでも通過しやすく、VLESSはより簡素でTLS系の偽装と組み合わせて使われることが多いです。Hysteria2とTUICはQUICベースで、パケットロスが多いネットワークでは再送が積極的ですが、UDPが遮断されたネットワークでは一切使えません。出張時の順序としては、まずTCP 443の設定でつながることを確認し、そのうえで回線品質に応じてUDP系に切り替えるかを決めるのがおすすめです。

分割トンネルルールの書き方

基本の順序は、社内サブネットとローカルサブネットを直接接続、中国国内でよく使うサービスも直接接続、それ以外をプロキシ経由にすることです。グローバルモードは楽に見えますが、実際にはホテルのポータル、現地の銀行、地図サービスまで回り道させてしまい、かえって問題が起きやすくなります。ルールを書いたら出発前に一度実行し、社内ドメインが社内アドレスに解決されることを確認してください。

120+ 対応国・地域
150+ 選択できる回線
30日 初回決済後、理由を問わない返金
無制限 台数。スマホ・PC・タブレットを同時にログイン可能

VPNCQの回線は120+の国・地域、150+の回線をカバーし、デバイスは台数無制限、初回決済後30日以内なら理由を問わず返金を申請できます。登録に必要なのはユーザー名とパスワードだけで、メールアドレスは不要です。支払いはAlipay、WeChat Pay、USDTに対応しています。回線の暗号化には量子暗号方式を採用しています。

よくある質問に短く回答

ホテルWi-Fiにつながらないとき、最初に何をすればいいですか?

まずクライアントを切断し、ブラウザで任意のhttpページを開いてポータル認証を発生させ、完了してから回線に接続します。それでも失敗する場合は、TCP 443の予備設定に切り替えてください。

1週間の出張なら、データパックと月額プランのどちらが得ですか?

利用が旅行の数日に集中するかどうかで判断します。年に数回しか出張しないなら、使い切るまで有効で期限のないデータパックが適しています。毎月出張があるなら月額プランのほうが割安です。

データパックは使い切れなかった分が消えますか?

消えません。データパックは使い切るまで有効で期限がないため、頻度の低い出張に向いています。

会議でフレームが落ちるのは、帯域が足りないからですか?

多くの場合は帯域ではなく、パケットロスとジッタが原因です。IEPL専用線や低遅延の中継回線に切り替えるほうが、プランのアップグレードより直接的です。

社内システムにアクセスできないときは?

まず社内サブネットを直接接続の分割トンネルに追加し、DNSがプロキシに乗っ取られていないか確認します。社内システムによっては特定の出口しか許可していないため、運用担当にポリシーを確認する必要があります。

出張用VPNの選び方は3ステップに整理できます。まずTCP 443の設定で「つながる」を解決し、次に旅程の長さでデータ容量のプランを選んで「足りる」を解決し、最後にソフトの種類で回線を割り当てて「安定する」を解決します。この3ステップに加えて、出発前のチェックリストがどんなスペックより役に立ちます。